日本画

晩秋
「晩秋」  72.7×91.0 2001年
第50回所沢市美術展・所沢市美術連盟奨励賞

所沢に暮らして約25年
宅地造成や道路整備で
茶畑や雑木林が次々と消えていくのは寂しいものです。
自宅近郊でのスケッチをもとにした私の心の所沢‥‥
武蔵野の秋の夕暮れは
何か物悲しい気持ちにさせてくれます。

就職するまで、京都を離れたことがありませんでした。
京都は盆地で、周りを山に囲まれています。
東京に来て最初にびっくりしたのは
どこを見ても山が見えない、関東平野の広さでした。
入社して間もない、栃木から出張の帰り
夕暮れ時に車窓からみた
真っ赤に染まった西の空の地平線上に
小さく浮かんだ富士山のシルエットが
今でも目に焼きついています。
本当は富士山を入れたかったのですが‥‥。
俗っぽくなりそうで止めました。